シャッタースピードとは?場面による使い分けやスピード変更による劇的な撮影効果とは
“シャッタースピードを意識することで、よりイメージに近い理想的な写真撮影が可能となります。ではシャッタースピードとは?シャッタースピードとは、シャッターが開いている時間のことです。1秒・1/60秒・1/250秒・1/500秒などシャッタースピードは変更可能。ここではそんなシャッタースピードについて、お話していきます。
●シャッタースピードを変更すると
〇被写体の写り方が変わる
シャッタースピードが速いと、被写体がピタッと止まっている写真が撮影できます。手ブレも起こりにくく、綺麗な1枚が仕上がります。被写体の一瞬の動きがピタッと撮影できており、肉眼では気付かないような瞬時の様子をとらえることも可能です。
逆にシャッタースピードが遅いと、被写体が動いている場合ブレた写真が仕上がります。シャッタースピードが遅いということは、シャッターが長く開いているということなので、手ブレが起きるからです。シャッタースピードを遅くするなら、三脚が必要でしょう。
〇写真の明るさ
シャッタースピードが速いと、光を取り込む時間が短くなります。ですので、全体的に暗い写真になってしまいがちです。逆にシャッタースピードが遅いと、光を取り込む時間も長くなるということ。明るく見えやすい1枚が仕上がります。
●場面によるシャッタースピードの使い分け
〇シャッタースピードを速くする場面
①動いている人の写真を撮影する時
激しく動いている人の写真を撮影したい時は、シャッタースピードを速くしましょう。被写体の動きが止まった状態で撮影できるので、スポーツ中でもダンス中でもブレることのない一瞬がとらえられます。
②速く走っている電車などを撮影する時
電車や新幹線、車などを撮影する時にもシャッタースピードを意識しましょう。高速で走っているそれら乗り物も、シャッタースピードを速くすればブレることのない綺麗な一瞬が撮れます。通常では目でとらえられないような瞬間も、写真に残せます。
③川など動きのある自然を撮影する時
川や滝、海の波など止まることなく動き続けている自然な景色も、シャッタースピードの調整をしてください。それらは動きを止めないので、普通に撮影すればブレます。シャッタースピードを速くすれば、美しい景色ほそのまま写真に残せます。
〇シャッタースピードを遅くしたほうが良い場面
①暗いところで撮影する時
暗い場所での撮影は、シャッタースピードを遅くした方が良いでしょう。例えば室内でも、肉眼で見ているより暗く写ることがありますよね。蛍光灯は目で見ているよりも光が弱く、普通に撮影するとあまり光を取り込むことができずに、暗い写真になってしまうのです。シャッタースピードを遅くして、多く光を取り込みましょう。
②臨場感を表したい時
シャッタースピードを遅くすれば、動きや流れが残像のようになって撮影されます。綺麗なブレが表現できるのです。それを利用して、臨場感のある花火や川の流れ。星空などを撮影できるでしょう。”