携帯ショップ店員は客のメールを簡単に盗み見することができるのか

大手携帯電話会社のKDDIが手がける「au」販売代理店の元従業員が、女性客のメールを転送して、自分の携帯電話でのぞき見していたとして警視庁に逮捕されました。警視庁の調べによると、容疑者は一昨年8月から9月にかけて、顧客の情報管理システムにアクセスして、20代女性のメールを自分の携帯電話に転送する設定をしたというものです。のぞき見したメールは1200通にも及んでいて、また女性の写真を閲覧したり、女性の友人になりすまし、SNSにもアクセスしていたようです。容疑者は「性的欲求を満たすためだった」と供述しているとのことです。

このニュースを見て、「本当に携帯ショップ店員はメールをのぞき見できるのか」と不安に感じた人も多いことでしょう。警察発表資料だけでなく、KDDIやメディア関係者などを取材した調査結果によると、ユーザーとショップ店員との信頼関係を揺るがす犯行の手口が浮かび上がってきたのです。

そもそも、ショップ店員は、顧客の情報管理システムにアクセスして、客のメールを転送するような設定ができてしまうのでしょうか。複数のKDDI関係者に確認を取ったところでは「窓口にある顧客情報管理システムのパソコンでは、そうした設定は一切できない。パソコンからは顧客の暗証番号すらわからない」ということのようです。

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