バンド部にハイテク機能を凝縮した腕時計

今では珍しくなくなった腕時計型のウェアラブル端末。1 日の活動量を計ったり、スマホへのメールや電話の着信を通知したりと便利だが、いかにもガジェット然とした形状が気になるところだ。「もう少し、見た目が普通の腕時計ならいいのに…」。そんな声に応えるがごとく発売されたのがソニーの 新規事業創出プログラムから生まれた『wena wrist』だ。『wena wrist』は、一見するとメタルバンドのオシャレな腕時計。時計の顔となるヘッド部を含め、 本体デザインは腕時計のデザイン実績のある社内デザイナーが担当。クオーツ式のヘッド部の設計・製造はシチズンによるもので、実はそこにウェアラブル端末としての機能は入っていない。ウェアラブル端末の部品は、バンド部のみに集約されている思い切った構造が特徴で、バンドを構成する一番大きなピースに基板やバイブ、アンテナなどの基幹部品を収め、別の2つのピースにはバッテリーを内蔵している。肝心の機能は、というと『wena wrist』では、「持ち物を減らし、身軽なライフスタイルを提供」するために、むやみに多機能を追い求めず、「電子マネー機能」「通知機能」「ログ機能」の3つに機能を厳選している。腕時計が長年培ってきた伝統的なスタイルを大事にしながら、新しいテクノロジーも身に着けることのできるアイテムといえる。

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